3年前に決勝で悔しい思いをしたラニーノーズが、見事栄冠を勝ち取った今回の「歌ネタ王2019」。
その決勝の審査員の方々の得点を自分なりに分析し、何が明暗を分けたか考えてみました。
まーまー参考にどうぞ。
放送日:2019年9月18日
MC:小籔千豊、後藤輝基
審査員:くっきー!、大久保佳代子、藤井隆、清塚信也、ヒロミ
出演者:令和喜多みな実, ラニーノーズ, 天才ピアニスト, きつね, お見送り芸人しんいち, 新作のハーモニカ, メンバー, 友近・ゆりやんレトリィバァ, ナイツ
歌ネタ王2019 結果
※赤字は審査員ごとの上位3位。
※赤背景は審査員の最高得点
※グレー背景は審査員の最低得点
くしくも、清塚信也さんが最高得点を付けたコンビが突破順位通りになっています。
しかし、今回の歌ネタ王は清塚-1GPなのか?と判断するには速いです。
1つ1つ見ていきます。
もっとも評価が分かれた、お見送り芸人しんいち
お見送り芸人しんいちさん、
くっきー!さん、大久保さんが最高得点をつけ、
今回の歌ネタ王の中で、最高点97点を叩き出したにも関わらず5位。
偏差が2.42で最大であり、点数が一番割れた事を示しています。
好き嫌いが分かれたようです。
要因としては、イキってる他人をあざ笑う的なネタだったので敬遠された説あります。
(面白かったですけどねー😄😄)
偏差の大きさは次点でナイツさん、新作のハーモニカさんと続きます。
こちらも、好みが分かれるネタだったようですね。
評価が分かれなかったコンビ
一方で、全員の評価が分かれなかったのは、メンバーさん、
次点できつねさん、ラニーノーズさん、友近・ゆりやんさんと続きます。
特筆すべきは、この4組がそのまま上位4組であること。
賞レース決勝上位勢に多く見らますが、
今回の歌ネタ王でも「評価が分かれずまんべんなく高評価」が
一つのポイントだったと考えます。
もっともバラバラに点数をつけた審査員
バラつきはほとんど差がなかったですが、
標準偏差(バラつき)が一番大きかったのはヒロミさんです。
また、得点のバリエーションも9組に対して7通りでつけており、
「順位づけ」の意識があったのかな~と推測します。
これらが、どう順位に影響したかを確認するため、
5審3採用方式でも順位を見てみます↓
5審3採用方式で見てみる
スキージャンプやフィギュアなどでよく使われる、
審査員の最高点と最低点をカウントせず、中間3人の合計とする方式。
極端な点数がなければ、1stステージの順位はどうなるか?を見てみました。
答えは、ドン!
1位から9位まで「順位は全く変わらない」です。
(新作のハーモニカさんが同率5位になる程度)
というわけで、今回の審査員たちの総意は、結果通りと言って良いでしょう。
結果、何が明暗を分けたのか?
M-1しかり、キングオブコントしかり、R-1しかりなんですが、
5人以上の審査員がいる中でトップを取る人は、
「個性的な審査員たちの評価が分かれず、それでいて高評価を貰える人」
だと思っています。
今回はラニーノーズさんがファースト、最終とも、
ものの見事にやってのけました。
(最終ステージに至っては満場一致!)
こういう審査方式の賞レースにおいては、
「審査員の評価が分かれず高評価」というのは勝ち筋の一つかと思います。
例えば、
審査員1人が他のコンビより3点低くつけても、
残りの4人が1点ずつ高ければ取り返せる
という式が成り立つからです。
(つまり今回の歌ネタ王も清塚-1GPとは言えないはず)
多くの人から高評価なコンビは賞レースに強い。
評価が分かれるとその時の運任せになり、
多くの人から低評価だと最弱になるわけです。
さいごに
賞レースのトップになるのは万人に愛されるタイプ。
ただ、
決勝で「人の心に刻む」「爪痕を残す」ってのも大きな1ページなんだろうなー
とか、今回も芸人の方々にパワーを貰えた歌ネタ王でした。
個人の趣味が分かれる「お笑い」って世界で、
まんべんなく高評価って、めちゃくちゃ難しいことだと思います・・。
だからこそ、価値があるんだろうなと考えています。
数字の上で、自分みたいなのがずうずうしく勝手なこと言ったりしてますが、
自分には無理な世界だと思い知ってますので。。。
すべての芸人の方々に感謝と尊敬の意を込めまして。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
ではではー