【データ】M-1グランプリ2019 採点結果分析 審査員別データ ここ5年で一番の○○を連発!

ずっと日の目を見なかったミルクボーイが優勝。
ブラマヨの再来を思い出させ、史上最高の大会とも言われる2019。
レベルが高く、爆笑の渦と、感動に包まれた1日でした!
まだまだ余韻を楽しみたいので、採点データをいろんな角度から見ていきたいと思います!

 

※ あくまで点数傾向に関しての分析であり、
審査に関する批評の意図などは全くありませんのであしからず。

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M-1グランプリ 2019 採点結果

ファーストラウンド

※審査員ごとの最低点を青字、高得点3つを赤字で示しています

では、ファーストラウンドの点数を見てみます。
ミルクボーイ、かまいたち、ぺこぱ と、
「より多くの審査員から高得点をもらえた組」の上位3組が最終決戦に進出。
これはもう例年の勝ち筋となってます。

そしてやはりトップバッターは不利。
(ここ5年で2016年のアキナを除いて下から3番以下)

ここまでは例年どおりです。

ここ5年で一番小さい「偏差」

右端の「偏差」は「どれだけ審査員の点数がバラついたか」の指標です。

ミルクボーイが満場一致で審査員最高得点であり、
非常に分かりやすいですが、
その他のメンバーについてもほぼ点数が割れていません。

ミルクボーイ、かまいたち、すゑひろがりず、見取り図、ぺこぱの得点偏差が1.5以下。
偏差は0.88~2.78にとどまっており、
平均値にすると1.64と、2017年の1.75を下回る過去最低値
となりました。
(2015,2016,2018はいずれも2以上)

つまり、
「ここ5年で一番、審査員間で点数が割れなかった」大会となりました。

ここ5年で最高の「審査員平均」

審査員のクセも見てみます。松本さんの大きい偏差は例年通り。
上沼さん、巨人師匠が例年よりも狭めです。

また「バリエーション」「何通りの点数でつけていたか」です。
松本さんは2017年から9~10通りで、明確に「順位付け」の意図を感じます。
今回は、志らく師匠も9通り
で順位付けされていました。

特筆すべきは、つけた点数平均が90.8~93.9点。
これを全体平均にすると92.3点。
ここ5年どころか過去も含めてダントツ最高です。
(次点が2017の90.6点、2016の90.2点)

このことからも、屈指のハイレベルな大会だったことがうかがえます。

また、審査員の得点偏差が2.01~3.97(去年よりはバラついてないが例年通り)
にも関わらず、
コンビごとの得点偏差は、先ほどあげたように平均が1.64。

つまり、
「順位付けのために点数差をつけたものの、審査員同士では点数が割れなかった」
という事が言えます。

ここ5年で最大の「順位付けが近い」大会と言えます。

奇しくも、松本さんの点数が最終順位に完全一致

こちらは、審査員ごとの点数を元にした順位です。
※同得点の場合は、最終順位の順に上から並べています

「順位付けが近い」とは書きましたが、
審査員の7人で点数順が一致した人は一人もいませんでした。

ただ、松本さんの点数順位が唯一、
ミルクボーイからニューヨークに至るまで、

最終順位に完全一致していました。

これはたまたま平均した結果が松本さんの順位に一致した、
偶然の出来事であって、
「今年は松本-1グランプリだったぜー」とは言えない現象なのですが、
ちょっと面白かったので挙げてみました。
(M-1で一人の順位が最終順位に一致すること自体珍しい)

7審5採用方式でも見てみる

これだけバラつきが少ないとあまり意味がないですが、
スキーなどでよく採用される、
最高点、最低点を除いた合計
を適用してみます。
(5審3採用ならぬ7審5採用)

1点差のオズワルドとすゑひろがりずの順位が入れ替わる形となりましたが、
他には影響なし。

書いてみたものの、まあそうでしょうね感。
(3位進出のぺこぱと和牛の逆転がありえたのでとりあえず見てみた)

ちなみに点数差が大きかった2018でも、
4位と5位が入れ替わるものの上位3組は同じで、
審査全体のバランスの良さが浮き出ました。

最終決戦

同一クオリティのネタを2つ揃えてきたミルクボーイが、
テクニックに勝るかまいたちを振り切り、逃げ切った印象です。

ここ5年で最高の得票数

6票は、2015年以降最高の得票数となりました。
(2015年が審査員9人でトレンディエンジェルの6票)

なお、満場一致だったファーストラウンドとは違い、
松本さんがかまいたちに1票。
「4年連続優勝者に投票しなかった」結果となりました。

さいごに

個人的な感想になりますが、
旧来のM-1なら、
テクニックを重視して、

2018は和牛さん、今年はかまいたちさんだったんじゃないかな。

しかし、
2018年に霜降り明星さん、
2019年にミルクボーイさんを王者に選んだM-1。

お笑い賞レースの最高峰としても、
「漫才における革命」を求めている、確かな意向を感じます。

しかし今年こんなにレベルの高い大会となり、
来年はホントにどうなってしまうんでしょう。。。

全ての芸人の方々に感謝と尊敬の念をこめまして、
今年も年末に、極上のお笑いをありがとうございました🙇🙇
と言いたいです。
(ええもん見れて、余韻もひたれて幸せじゃ・・・)

長々と読んでいただき、ありがとうございました。
そいではまたー