今年で第2回目を迎えたThe Wですが、
全体的に昨年よりもレベルアップしていた印象ですね!
予選はベテラン勢には厳しく新進気鋭の若手が目立ちました
放送概要
放送日:2018年12月10日(月)
MC:チュートリアル徳井, 水卜麻美, 志尊淳
出演者:ゆりやんレトリィバァ, ああ~しらき, 吉住, ニッチェ, 根菜キャバレー, 合わせみそ, 横澤夏子, 紺野ぶるま, 阿佐ヶ谷姉妹, 紅しょうが
そもそもThe Wはどういう面白さが求められる?
「最も面白い女性お笑い芸人を決めるコンテスト」と銘打っていますが、
さて何をもって「面白い」というのでしょう??
思うに、演者が女性限定であり、会場の一般のお客さんが審査するということで、
ただただ爆笑・感動でき超絶技巧で完成度が高いものというよりは、
「分かりやすくて、可愛くて、ポップ」なものが求められる印象を受けます。
漫才として最高峰のM-1の直後にある大会という事で、
どうしても比較して見劣りしてしまうという声をちらほら聞きますが、
The WはThe Wとして面白いのは間違いないです!!✨
トーナメント1回戦 感想
第一試合
先攻:ゆりやんレトリィバァ
言うなれば「細かすぎて伝わらないミヤネ屋のモノマネ」
いつも通りの怖いもの知らずのゆりやんでしたが、
ちょっと我が道を行きすぎたかな?
友近さんとかずん飯尾さんくらいの突っ走り芸は、見てる分には楽しかったですが。
後攻:あぁ~しらき
サンドウィッチマンの弟子でありながらまさかのあらびき芸。
しかし、サンバイザーを使った非常に分かりやすいリズム芸で、
なおかつ中盤から1展開2展開あり、着実に点数を積み上げていきました。
「明るいおばちゃん」って強いです!
結果:
ゆりやん 111 – 290 あぁ~しらき
第二試合
先攻:吉住
暗めの一人芝居をする印象が強い吉住さんですが、
今回は「もしも国会答弁が別れ話だったら」ですね。
中盤からオチャメな吉住さんが見れて非常に良かったです。
このギャップを利用できるのも女の強みかも知れませんね。
後攻:ニッチェ
コント師として実力十分なニッチェは「悪徳エステ」
冒頭で近藤さんが一瞬セリフ噛んだ瞬間、
間髪入れずセリフを重ねる江上さん。
フォロー?なのかな。まずそこで痺れました。
しかし背景の伝え方からオチまでの構成が本当に見事。
結果:
吉住 192 – 209 ニッチェ
本当に僅差でしたが、やはりニッチェのコントは強かったです。
第三試合
先攻:根菜キャバレー
初めて見たのですが、ボケが文学少女風で、ツッコミが破壊的に明るいという、
めちゃめちゃ印象に残る2人ですね。
コンビ名は根暗+根明で「根菜」て事なんでしょうか。
まんま素のキャラの延長で織りなす不思議な掛け合いコント漫才。
しかしキャラが分かりやすく立ってるという事は、
その第一印象を利用した裏切りができるわけで、
まだまだ伸び代を感じる逸材と思いました!
後攻:合わせみそ
あ、なんか好きこの子たち!😊
長めに間を取るタイプの、一撃ずつの打率が高くなきゃできない芸当、
それでいて打率低そうな場所は即ツッコミを入れるという、
なかなかの技巧派ですね。The W用に即席で作ったコンビとは思えないです。
イケメン大好き設定での掛け合い漫才。
こちらも不思議な空気感でしたねー。
ていうかこの対決、モテないとか言いつつ4人とも普通に可愛くないですか?
結果:
根菜キャバレー 92 – 309 合わせみそ
いや、これほど差がつくのがおかしいくらい良い戦いでした。
ここで徳井さんが「勝ちましたよ根菜キャバレー」と素で間違え、
根菜キャバレーのKittanが「違うわ~~!!」と明るくツッコミ。
良いウザキャラですわぁ~
第四試合
先攻:横澤夏子
コント「運動会で居そうなお母さん」ですね。
本当にほんっとうに芸達者!
裏に背景パネル置いてますが、背景が無くても周りの人が居るように見える!
それほどまでの演技力。見事です。
見てて非常に分かりやすく、パッと明るくなるのが彼女の強みですね!
後攻:紺野ぶるま
コント「どうしてくれる?」ですね。これも名作。
責められている側で見ればいいのか彼女側で見ればいいのか。
気づいたら世界にどんどん引き込まれていくのが彼女のコントです。
みごとな求心力でした。
結果:
横澤夏子 233 – 168 紺野ぶるま
名勝負でした。紺野さんにとっては完全に相手が悪かった。
第五試合
先攻:阿佐ヶ谷姉妹
入院中のおばさんを励ます謎のおばさんという、
もう導入設定から一気にもっていかれました!!
「無作為」とか「明るい狂気」などツッコミのワードセンスが光りますね。
バカバカしく見やすくて分かりやすいThe W向きなコントに感じました。
大事なところで噛んだのがどう響くか。
後攻:紅しょうが
正統派しゃべくり漫才であり、綺麗な掛け合い。
表情だとか目線とか発声とか本当に見事、これは王道ですわ。
相方が「まつあわせ」て噛んでも「待ち合わせやな!」と
当たり前のようにフォローできてます。
最後の1分で持って行けなかったかな~~
しかしこの二人はこの先もずっと見ていたい!!
結果:
阿佐ヶ谷姉妹 217 – 184 紅しょうが
いや~~、これもいい試合。
阿佐ヶ谷姉妹が非常にキャッチーで見やすく、差がつくかもと思いましたが、
会場のお客さんがしゃべくり漫才を高く評価してくれたのが
自分もうれしかったです!
最終決戦
1組目:阿佐ヶ谷姉妹
おばさんに誘拐されるおばさん。
またまた導入の設定から全部持っていかれた😅
「シソ育ててる」とか「J-PHONE」とかのオバさん全開ワード。
この辺の設定の抜け目なさまで見事。完成度高し。とにかく見やすい。
全体のパッケージとして、収まりがとてもよかったです。
で、・・結局歌うんかい!
2組目:あぁ~しらき
「男か女か分からん人」だけで4分というどえらいあらびき芸。
間違いなく牧野ステテコ枠ですねこの人。
お客さんがちょっと笑っていいのか迷っている感があり、ちょっと辛かったかな。
ちなみに、ネタ中で「男か女か正解はQRコード!」とちらっと見せたやつ、
実際にスマホで読みことができました。こんな文字が入ってました!!
正解書いてへんのかい!!!
3組目:ニッチェ
やっぱりコント師としての能力がとてつもなく高いですね。
しかし「マスク黒いからなんか嫌」で引っ張るちょっと長かったのかなあ。
フリの一つにマスク黒いがあって、展開が広がっていくとは予想できましたが、
ちょっと遅かったかもしれないですね。
4組目:合わせみそ
1回戦と同じ構成。どうしてもインパクトには欠けてしまうかな。
そしてまさかのM-1和牛とのゾンビネタ被り。
でももっかい言います。
なんか好きこの子たち!
5組目:横澤夏子
またしても、横澤なっちゃんの一人芝居炸裂という感じ。
やっぱりこのネタも誰もいないのにちゃんと家族が居るように見える。
横澤ワールド集大成って感じですね~!!
出し切ったんじゃないでしょうか。
最終結果:
5位: 31票 あぁ~しらき
4位: 35票 合わせみそ
3位: 37票 ニッチェ
2位:114票 横澤夏子
優勝:184票 阿佐ヶ谷姉妹
納得かな~~ ニッチェがここまで差がついたのは、ちょっと意外。
もっと全体的に笑わせて欲しかったっていうことなんでしょうか。
データまとめ
分かりやすくどれほどの差だったか、得票をグラフ化してみました。
こう見ると、第2、4、5試合がいかに僅差だったか分かります。
・第一試合
・第二試合
・第三試合
・第四試合
・第五試合
・最終決戦
マキシ式・お気に入りワード
・「オバハゲ」おばさんを励ます会
マキシ式・ツボさがし
・合わせみその二人とも、相方がしゃべる最中、かすかにうなずく
・噛んだフォロー:ニッチェ「無料体験をよか」「無料体験のお客様ですね」
・噛んだフォロー:阿佐ヶ谷姉妹「噛んでんじゃないわよ!」
・噛んだフォロー:紅しょうが「まつあわせ」「待ち合わせやな!」
おまけ
女芸人好きでひそかに有名な、「馬鹿よ貴方は」の新道さんが
ブログで自身の感想を述べられていました。
周りが引くくらい熱い想いを持ってはるようです。
もしかしたらアメトークで「女芸人大好き芸人」とか需要あるかもしれませんね!
こちらもぜひ!