先日行われた、にちようチャップリンの2018グランドチャンピオン大会のデータと私なりの感想です。得点割合をグラフ化してみると、どれほど僅差だったかが分かりますので、面白いです。
にちようチャップリンの傾向ですが、比較的、関東勢が広く取り上げられる印象を受けます。
放送日:2018年12月24日
MC:内村光良、土田晃之、千鳥、ハリセンボン、角谷暁子(アナ)
特別審査員:スピードワゴン 井戸田、アンガールズ 田中
ゲスト審査員:三浦理恵子、佐藤栞里
出演者:ジェラードン、ネルソンズ、やさしいズ、スーパーマラドーナ、アインシュタイン、タイムマシーン3号、ハナコ、コマンダンテ
ざっくりルール概要
・第1ステージとして8組で審査を行い、得点上位2組だけが決勝ステージに進出
・ネタ順はじゃんけんで事前に決定、1組ずつネタを披露し、そのつど審査される
・第1ステージ審査は、観客193人(各1点)と、審査員4人(各2点)をあわせ、合計201点
・決勝は2組のネタ終了後、観客(1点)と審査員(2点)が1票ずつどちらか1組に投票
第1ステージ(ネタバレ含む)
1.やさしいズ
コント「病院」
よくある背景設定にもかかわらず、話を広げポイントポイントを稼いでました。
正論と暴論のやりとりなんですが、ヤンキー役のタイさんが暴論なのに妙な説得力を持つ。
ヤンキーらしい謎の自信って笑えるよねってパターンが、モノの見事にハマってます。
キングオブコントでもそうだったんですが、
一つ一つのワードがきちんとチャラい。そう、きちんと、チャラい。
漫才としても成立してますよねー。
緊張と緩和の王道を行く、自分が好きなタイプだなー。
審査結果:179 点
2.タイムマシーン3号
漫才「一昨日の食事」
タイムマシーン3号も自分たちで言う通り、もはやベテランの域であり、
流石に安定感抜群でした!!
構成が見事。
一昨日の食事を思い出せないからスタートし、途中から展開が広がります。
お客さんの想像を掻き立てたり、話をそらしたり、
立体感ありますよね。まるで飛行機で旅をするような漫才でした。
審査結果:169 点
の、表示と同時に観客「え~~!」タイムマシーン3号「え~!っておまえらだ!!」
確かにウケと出来と比べるともうちょっと行っても良かったかなぁー
3.ハナコ
コント「進研ゼミ」
キングオブコント王者、ハナコ。
このネタ私も好きなんですが、ちょっと今回ハマりきらなかったのかな~~
ってのが正直な感想です。単発単発だと面白いのになあ。
アンガールズ田中さん曰く、「菊田の使い方が一番大事」だそうですが、
「目力のある岡部さんをエースとするなら、独特の空気を持つ菊田さんがキーとなってくる」という意図だと思いました。
惜しかったかなぁ~~
審査結果:151 点
この時点で3位以下が決定し、敗退。
4.ジェラードン
コント「深夜のオフィス」
意外と現実味のある狂気で、好きです😄😄
誰もいないオフィスで普段できないことをやるって、
似たような事は考えますからね!それを具現化したコント。
ホント設定勝ちだと思います。
が、
審査結果:156 点
届かず、敗退。面白かったけどなぁ~~
5.アインシュタイン
漫才「オラオラ系彼氏」
得意の自分の顔をネタにしたデートネタ。
内容も緻密な漫才ですね。
タイミングとテンポがよく、そこに顔のツッコミが入ってキレが良い。
稲田さんがカッコつけるだけでなんでこんなにおもしろいんでしょう。
オチもぶせからの回収。見事でした。
審査結果:166 点
3点足らず!!3位で敗退。
しかし、稲田「元カノ(佐藤栞里)が点数入れてないんかなあ」って言葉に対し、
佐藤栞里ちゃんが「お店の入り方、当時のままだな」って切り返し🤣
6.スーパーマラドーナ
漫才「電話」
いつもどおりのスーマラの漫才でした!
田中さんの狂気に対し、強面の方の武智さんが正論で突っ込むことをベースとし、
一つのテーマから展開が二転三転し、そして伏線回収。
これぞスーマラの漫才であり、得意パターンです。
けど・・
審査結果:152 点
敗退決定。どうしても、暴言騒動の影響あるのかな~とか勘ぐってしまいますが、
それも含めて地合いがよくなかったかな?
スーマラ田中「テッテレー! ネクタイ インしてました!」に救われましたね!
7.コマンダンテ
漫才「ラブストーリー」
コマンダンテもホント面白くなってきましたよねー!
安田さんが石井さんに似てきて、石井さんが噛まなくなって、
王道漫才の上位枠に、またまた新星が名乗り出てきた感じです。
このネタ実は何回も見てるんですが、
しつこめのかぶせネタ、力技っぽくもありながらも、
微妙に展開やテンポを変える技巧派でもあり、何回見ても笑かされます。
2人ともとぼけたキャラであり、あまり感情を表面に出さないんですが、
内面は結構感情豊かなようで、めちゃめちゃ面白いです😊
期待とともに見た点数は、
審査結果:164 点
5点届かず4位敗退。あ~~!惜しいなあ・・
8.ネルソンズ
コント「正義感」
日常でありがちなシチュエーションからの、
和田さんのキャラクターを前面に押し出したオオナタをふるって切り込んだかと思いきや、
笑いどころは正義感のバケモノ青山さんと、おびえた和田さんとでキレイにうつり替わる。
その仕掛けの深さに振り回されるのが、本当に気持ちよかった。
そして・・・
審査結果:180 点
で、1点差のトップに!!
3位のタイムマシーン3号が脱落し、
1位ネルソンズ、2位やさしいズ の 「ズ対決」となりました。
決勝ステージ(ネタバレ含む)
先攻:やさしいズ
コント「リコーダー」
やはりヤンキー役タイさんのツッコミワード一つ一つがヒットする。
ツッコミがボケにもなっている、流行のスタイルではあるんですが、
ヤンキーキャラを背負った、キャラ+ワードセンスの複合型とも言えます。
リコーダーでジャズ吹いてからのもう一展開もあり、
それでもやはりツッコミワードがバシバシハマっていく。
最後まで見事でした。
後攻:ネルソンズ
コント「ひよこ」
ピヨピヨ鳴くヒヨコを前面に利用したコント。
奇しくも「ズ対決」で「小道具対決」となりました。
ヒヨコが生まれた途端自分を見て親と思っているという背景設定は面白く、
お客さんの笑いは多く、面白いんですが、
第1ステージのクオリティからは落ちてしまってたのかな~
というわけで、
MC土田さんが結果発表前に「やさしいズですね」とか言っちゃう😅
結果発表
最終結果 やさしいズ 151 – 50 ネルソンズ
というわけで、やさしいズの優勝!!
データ
得点をグラフ化した結果がこちら。
第一ステージの2位3位が10点差あるものの、グラフで見ると僅差に見えます。
201点での10点差って大きいようで「約5%」ですからね。
総評と個人的な想い
今年もニューフェイスが増え、大爆笑・大満足の1時間半で、
本当にお金払って見に行っても良いくらいの大会ですね。
またもや年末に幸せな気分にさせていただきました😊
最近、仕事やプライベートでしんどいことがあっても、お笑い番組を見て笑えてます。
芸人さんたちの戦いも日々大変だとは思うのですが、
笑わせてくれたみなさんに、「ありがとう」って言いたいです。
ではでは。